コラム

筋トレ時の頭痛を予防・対処するためには?

筋トレが原因で頭痛に悩まされたことのある人も多いのではないでしょうか。筋トレなどの運動後に生じる頭痛は「労作性頭痛(ろうさせいずつう)」と呼ばれるものです。中には数日治らないケースもあり、筋トレがはかどらないということも。安全に筋トレするために対処法・予防法を紹介します。

労作性頭痛の症状

562603625

労作性頭痛は、運動のあとに誘発され、国際頭痛学会の診断基準では5分〜24時間持続するものとされていますが、中には数日続くこともあるそうです。

また、診断基準には「発作時は両側性かつ拍動性の頭痛」という記載があります。頭の両側が痛くなって、脈拍に合わせてズキン、ズキンという感じで痛むことが特徴なのです。強い痛みが消えたあとも、鈍い痛みが数時間続くケースが多いそうです。

 

 

頭痛が起こる理由は?

heatstroke.jpg

筋トレはそれほど派手な動きがある訳ではありませんが、力を入れて踏ん張るなどの動作が多く、地味な動作でありながらも血管の上昇や筋肉の緊張が続くようです。脳の血管が拡張することで頭痛になり、神経を圧迫して症状を訴えるようになります。また筋肉の緊張も同じく神経を圧迫することとなり、特に首周りなどに普段使用しない筋肉の動きや緊張が残り、頭痛に繋がるようです。

筋トレをすると頭痛が起こる原因?

724319683

労作性頭痛の原因は、運動が原因になっていることは間違いありませんが、生理学的な要因は多岐に渡ると考えられています。一つの原因にしぼることはできませんが、次のようなメカニズムによって筋トレ後の頭痛が起きるとされています。

筋トレによる酸欠によって起こる

労作性頭痛の原因の一つに、脳の酸欠が挙げられます。筋トレをすると、筋肉がたくさん酸素を必要とするので、脳へ送られる酸素が少なくなると考えられています。酸欠状態になると頭痛が生じることがあるとされており、これが筋トレで起きる頭痛の原因とされています。

標高の高い山などに登るときに頭痛が生じる人がいるそうですが、酸欠で起きる頭痛という点では共通しているでしょう。

水分不足

運動中には汗をたくさんかきます。そのため、水分補給をしっかり行わないと体の中の水分量が減少してしまいます。体内の水分が少なくなると、血液の濃度が高くなるので、血行が悪くなります。

血行が悪いとき、体は血管を拡張して循環を改善しようとするので、その結果神経が圧迫されて頭痛が起こると考えられています。水分量が原因の場合は、暑い日の運動は要注意ということになります。

 

血管が拡張するため

運動後に労作性頭痛が引き起こされる原因として、血管が拡張されることが知られています。血管が拡張すると、その分近くの神経が圧迫されることになりますよね。その結果、筋トレなどの運動のあとに頭痛が生じると考えられています。

髄液の圧が上昇するため

髄液とは、脳の中を満たしている液体のことであり、脳や神経を守る役割を果たしています。力を入れたり、踏ん張ったりすると頭に血がのぼような感覚がありますよね。実際、脳の中では髄液の圧が高まっていると考えられています。

重量挙げの選手が思い切り力を入れると頭痛が起きることがあるので、「重量挙げ頭痛」とも呼ばれていたそうです。

頭痛を回避する対処法は?

498317529.jpg

筋トレをしていて、頭痛がしてきた時にできる対処法をお伝えしていきます。

筋力トレを中止する

まず、筋トレ中に頭痛が生じたときは、トレーニングをやめて安静にしましょう。頭痛が起きているときは、頭蓋内で血管が拡張していたり、髄液の圧が亢進している可能性があります。そのまま筋トレを続けるとさらに頭痛が悪化する危険性があるので、休憩を挟んで様子を見てみましょう。

頭痛薬を利用する

最終手段として自分で常備しておくと安心です。無理に痛みを我慢する必要はなく、服用したことでなんとなく気持ちも落ち着き、症状が和らぐケースもあります。筋力トレーニングヘ行く時には、いつ発症しても良いようにしておくと御守りのような存在となって、意外と痛くならないかもしれません。

心配であれば病院で検査をする

労作性頭痛が治らない、生じる頻度が多いという場合には、病院で検査してみることをおすすめします。まずは今起きている頭痛が良性なのか、何か脳の中に疾患が潜んでいるのかを鑑別することが望ましいと考えられているためです。専門家に聞けば、どのように対処すれば良いのか、予防的な薬の使用も含めてアドバイスをもらえることでしょう。

 

労作性頭痛の予防法

images.png

労作性頭痛は、実際に起こってしまうと安静にする、病院に行くといった対処法が中心になってしまいます。そのため、頭痛を「予防する」という観点がとても重要になります。筋トレ時の頭痛を予防するための方法をご紹介していきます。

ウォーミングアップをしっかり行う

いきなり激しい運動をすると、血管が急激に拡張して頭痛を引き起こす原因になると考えられています。労作性頭痛を予防するための方法として、ウォーミングアップはとても大切になってきます。脳の血管や神経への負担軽減だけでなく、心臓への負担も軽くすることができるといわれています。

筋トレ前に鎮痛剤を飲んでおく

頭痛が起きる前には、頭痛薬などの鎮痛剤を飲んでおくことで痛みをコントロールできるといわれています。頭痛薬でコントロール可能であれば、それで様子を見る人もいます。

ただ、頭痛薬を飲まなければならない頻度が多かったり、生活に支障がある場合には病院で相談してから処方してもらうことをおすすめします。また、高血圧が原因の場合は、降圧剤を一緒に使って治療することがあるため、こちらも病院で診てもらいましょう。

筋トレ中は息を止めない

筋トレ中に息を止めてしまうと、その分血圧が上がり、頭に血がのぼってしまいやすくなります。髄液の圧が上昇すること・血管が拡張することが筋トレで起こる頭痛の原因になるので、息を止めないことを意識しましょう。自分では止めているつもりがなくても、無意識のうちに止めていることがあるので注意してください。

水分補給をしっかりする

筋トレで頭痛が起きないようにするためには、水分補給をしっかり行っておくことが大切です。水分量が減ると血流が悪くなり、血管が拡張することで頭痛が起こるといわれているためです。

汗をかくときに水分不足になっていると脱水状態になるリスクもあるため、筋トレが終わったあとだけでなく、筋トレ前・筋トレ中にも小まめに水やスポーツドリンクなどを飲む習慣をつけましょう。

まとめ

筋トレの前後にはしっかり水分補給をする、ウォーミングアップから始めるなど、頭痛が生じないように工夫してみることが重要です。

また、予防的に鎮痛剤を使うことが効果的といわれていますが、頭痛が治らない、数日続く、薬を飲む頻度が多いといった場合は病院で診てもらうことが確実です。

コメントを残す