パワーグリップという少しマニアックなのですが、大変便利な筋トレグッズがあるのをご存知でしょうか?筋トレ時にはトレーニンググローブの着用を必ずおすすめしているのですが、人によってはパワーグリップのほうがいいという上級者もいます。今回はパワーグリップのメリットや効果、使い方やリストストラップとの違いを解説します。
パワーグリップとは?
GOLD’S GYM(ゴールドジム) パワーブリッププロ G3710 SIZE/M
パワーグリップとは画像のように、手首に巻きつけるストラップとゴム状のベロがつながった筋トレグッズです。
パワーグリップは握力の補助に使うのでトレーニンググローブの代わりに使用されます。
パワーグリップの使い方
こちらの動画でパワーグリップの使い方を詳しく紹介してくれています。
パワーグリップの効果
握力が先に疲れるのを防いでくれる
トレーニンググローブ同様、握力(重く滑りやすいダンベルなどをずっと持ち続ける力)が圧倒的に先に疲れてしまいます。
こうなってしまうと鍛えたい筋肉が鍛えられる前にウェイトが持てなくなって筋トレができなくなってしまいます。
これはどんなに筋トレを行っている人でも同様です。ですから、パワーグリップを使用することで本当に鍛えたい筋肉を最後までしっかり鍛えることができます。
また、パワーグリップなら素手で行いたい種目はパワーグリップを手首につけたまま、素手で行うこともできます。
高重量でもしっかりとしたグリップ感を得れる
パワーグリップはベロの部分を挟むことで、しっかりとバーベルやダンベルを包むことができます。
これは通常のグローブではできません。
いくらグローブを使っても総重量が100kgを超えてくると、片手の握力が50kg(しかもこれは瞬間的な値)の人でもバーベルを持ち続けることができなくなってしまいます。
こういった高重量にパワーグリップがあれば対応できます。パワーグリップは包んで挟むことができるので、全てを握る必要がありません。
摩擦を使って引っ掛けるイメージです。
パワーグリップのメリット
使う/使わないの切り替えが楽で早い
筋トレ上級者になると基本的にはグローブを使わないで握力も鍛え、種目によっては補助を使いたいという人が増えてきます。
この時にグローブだと着脱が面倒くさいですが、パワーグリップなら使うときだけパワーグリップを使い、使わないときはパワーグリップを手首に装着したまま筋トレをすることができます。
この切り替えの早さや手軽さは他のどんな補助器具にも勝ります。
上方向から引く種目と相性が抜群
ラットプルダウンやチンニングなどの上方向から引く種目にはパワーグリップが構造上一番手首が固定されてしっかりとグリップすることができます。
高重量でラットプルダウンなどの背中の種目をやる場合はパワーグリップが必要になります。
パワーグリップとリストストラップの違い
パワーグリップのほうが楽
リストストラップは若干巻くのに時間がかかります。パワーグリップのほうが簡単にセットできます。
パワーグリップのほうが特定の条件を除き、使いやすく実際に握る動作に近いので握力も鍛えながらグリップ力(滑りにくさ)を追加した感じの使い方ができます。
下から引く種目はリストストラップのほうがいい
上から引くラットプルダウンやチンニングにパワーグリップが相性抜群と説明しましたが、下から引くデッドリフトやベントオーバー・バーベルローなどにはリストストラップのほうが勝ります。
構造上、リストストラップは下から引く際に手首に完全に固定(手を離しても落ちない状態)されます。
パワーグリップもグリップ力は十分ですが、完全には固定されない(手を離せば落ちてしまう状態)であることや、手首部分がマジックテープの固定であることなどが若干の不安材料になります。
200kg近い高重量でのデッドリフトの際はリストストラップのほうがいいでしょう。
まとめ
パワーグリップは、もちろん初心者にもおすすめですが、特に上級者から人気のあるアイテムです。
グローブからパワーグリップに切り替えることで、筋トレ時に種目によっては素手で行うことで前腕を鍛えることができるようになります。
また、チンニングにディッピングベルトで重りをつけて行ったり、ラットプルダウンを高重量で行うようになったらパワーグリップを使用することで背中の筋トレをもっと効率的にできるようになります。
ぜひ一度試してみて下さい。