ここ数年盛り上がっている競技の一つに「フィジーク」があります。
フィジークの大会を目標に身体を鍛えているという方も、非常に増えました。都市部のジムなら相当数いますし、地方のジムでもかなりいます。
それほど人気のフィジークですが、一体どのような競技なのでしょうか?
フィジーク選手といえば、髪型や服装にも気を使っていてかっこ良いイメージがありますが、フィジーク選手になるためにはどうすれば良いのか。
フィジークとボディビルとの違いが、はっきり分からないという方も多いと思います。
今回の記事ではフィジークについて紹介してみます。
フィジークとは?美しい肉体を競う
フィジーク(physique)は、もともとアメリカで2010年頃から始まった競技です。
日本では2014年から始まりました。
以前は肉体をコンテストするような競技といえば、ボディビルしかありませんでした。
ボディビルは肥大した大きな筋肉や、カットを競う競技ですが、フィジークはボディビルとは違い筋肉が大きければ良いという競技ではありません。
アメリカではNPCやIFBBという団体がコンテストを開催しており、ここでフィジークのトップ選手たちが競い合っています。日本だとJBBFやNPCJとかですね。
フィジークの選手の身体的な特徴としては、絞れたウェスト、大きな肩、そこまで太くない脚といったようにバランスが取れたかっこいい肉体という事になります。シェイプや絞りなどが非常に重視されます。
大きすぎる筋肉は逆に減点の対象となり、ボディビルとは明らかに評価の基準が違います。
脚の筋肉に対して、ボディビルでは厳しく判断するのがフィジークではサーフパンツを履くのであまり重要視がされません。
ここがボディビルとの大きな違いで、上半身はバルクこそ違うものの鍛え抜かれた筋肉をボディビル選手もフィジーク選手も持っていますが、下半身が全然違います。
さらにフィジーク選手は比較的、若い方が多く目指していたり実際に大会に出場しているので、ファッションへのこだわりも強いイメージがあります。それがフィジークのお洒落なイメージとなり、爆発的に人気がでています!
チケットが売り切れるほどの盛り上がり
海外でのフィジーク人気が高まると、日本でもフィジーク熱が高まってきました。特にここ数年の盛り上がりは凄まじい事になっています。
そのきっかけとなったのが、ベストボディジャパンです。日本全国各地で、予選大会を行い、最終的に日本大会で頂点を決めるのです。
全国の数十の場所で予選を開いているというのも、今まで目的なくトレーニングしていた方々に火を付けました。
ボディビルの大会に出るほどは、筋肉量はないけども普段ジムで鍛えている結果を何かで試したいと考えていたトレーニー達の受け皿となったのが、このようなフィジークのコンテストだったのです。
ベストボディジャパンが、開催され始めて爆発的にフィジークの人気は高まったと言って良いでしょう。
サマースタイルアワードが更に人気に火を付けた
金子賢さんが主宰する、サマースタイルアワードというフィジーク大会が開催されたことにより、若いトレーニー達を巻き込んで爆発的にフィジークが人気になっていきました。
サマースタイルアワードでも、スポーツモデルやフィジークというように部門が分かれており、それぞれに特徴のある審査基準となっています。
フィジーク部門では、やはりそれなりの筋肉量が求められますが、バランスが取れていることが重要ですので、大きすぎる筋肉は減点対象となります。
女性部門もかなり盛り上がっており、美人で美しいスタイルという新たな女性の肉体への追求が生まれています。
フィジークの大会
日本国内で行われるフィジークの大会を紹介してみます。
フィジークの大会一覧 JBBF(メンズフィジーク&フィットネスビキニ) NPCJ(フィジーク、ビキニ) ベストボディジャパン サマースタイルアワード USBB-JAPAN リバトラナイト
まとめ
これからのトレーニング界、フォットネス界隈はボディビルよりもフィジークが全盛となっていくでしょう。
もちろんボディビルは、最高峰の肉体を競う場であることには変わりありません。ボディビルダーほどストイックに肉体を追い込める人たちは、そうそういません。
しかしフィジーカー達も、もちろん激しいトレーニングを行っています。脚の審査がそれほど重要でなくともフルスクワットをやりこむ方もいますし、ベンチプレスなどで凄い重量を挙げる方もいます。
ボディビルとフィジーク、どちらが良いとか悪いとかではなく、どちらも独立した目的の違う競技です。